介護職員がなりやすい共感疲労のケア方法

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現在介護師として働いている人の中で、様々な不安・ストレスに悩んでいる人は多いでしょう。

介護師として働いていると様々な原因で不安やストレスを抱えますが、大きな問題になっているのが「共感疲労」です。

そこで本記事では、介護師の多くがなってしまう共感疲労について徹底解説しました。それだけでなく、共感疲労の対処法についてもまとめています。

介護師として働いている人は、是非最後までご覧ください。

共感疲労とは?

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共感疲労とは、患者さんから辛い話を聞いた際に、自分も同情して疲れてしまうということを指します。

例えばニュースで交通事故の被害に遭われたご家族が、泣きながら話している姿を見ると、感情移入してしまって悲しい気持ちになる人は多いはずです。

介護師は障害者や病気を患っている辛い状況にいる人や家族を毎日のように見ているので、感情移入して共感疲労になってしまう人は少なくありません。

特に心が優しい人などは、辛い患者さんを見ていると感情移入してしまう傾向があります。

辛い状況を何度も見る介護師という仕事は、共感疲労が起きやすいと言えるでしょう。

共感疲労の症状

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それでは、共感症状になるこで、どのような症状が発症してしまうのか紹介していきます。

  • イライラする
  • 落ち込んでしまう
  • 疲れが取れない
  • 食欲が湧かない
  • 仕事に集中できない

上記が、共感疲労の基本的な症状になります。

また重度のレベルになると、鬱状態になる可能性もあるので注意しておいた方が良いと言えるでしょう。

共感疲労は精神的に大きなダメージを負っている状態なので、何かしらの対策を取ることが大切になります。

共感疲労の対処法

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それでは、共感疲労になってしまった際に、どのようにすれば良いのか対処法を紹介していきます。

これから紹介する対処法を実践することで、少しでも共感疲労を和らげることが可能です。

しっかりと寝る

まずはしっかりと睡眠時間を確保して、少しでも休む時間を多く取るようにしてください。

睡眠時間を増やすことで、肉体的な体力を回復させることができるため、精神的にも楽になることが可能です。

体力的に疲弊していると悩んでいる人は、まずは睡眠時間を確保して、休む時間を取るようにしましょう。

趣味を見つける

共感疲労になってしまっている人の多くは、人生を楽しめることができていません。

もし人生を楽しむことができていないと悩んでいるのであれば、趣味を見つけてみましょう。

趣味を見つけることで人生を楽しむことができるので、ストレスを発散することが可能です。

ストレス発散が上手くできていない人は、趣味を見つけて楽しめることを探しましょう。

適度に息抜きする

仕事に疲れていて休みは寝ているだけの人も多いですが、息抜きができていない状態なので、なかなかストレスを発散することができません。

疲れているので休むのも良いですが、適度に息抜きすることも大切になります。

友達と遊んだり行きたいお店に足を運ぶなど、ストレスを発散するために息抜きをするようにしましょう。

信頼できる人に相談する

抱えている不安やストレスを1人で解消しようとする人も多いですが、信頼できる人に相談することも大切になります。

自分が抱えていることを人に吐き出して相談することで、精神的に楽になることが可能です。

友達や同僚など信頼できる人に相談して、少しでも不安やストレスを和らげることが、共感疲労にならない為に大切になります。

精神科に行く

どうしても共感疲労が治らないと悩んでいる人は、精神科に行くようにして下さい。

精神科に行くことで、専門的な知識を持っている人からアドバイスを貰うことができます。

症状によっては薬を処方されるので、今の状態よりも少し楽になるはずです。

仕事を休職する

どうしても仕事が苦痛になっていて共感疲労の症状が悪化している場合は、仕事を休職するのも選択肢の1つです。

仕事を休職することで、精神的にも肉体的にも回復することができます。

共感疲労が悪化している状態で仕事を続けても症状が好転することはないので、休職した方が良いと言えるでしょう。

共感疲労になりやすい人の特徴

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それでは、共感疲労になりやすい人の特徴を4つに厳選して紹介していきます。

性格が優しい

性格が優しい人は、苦しんでいる人を見ると感情移入が強くなってしまい、結果的に共感疲労になってしまう可能性があります。

特に介護業界は、障害などで悩んでいる人や家族を毎日のように見ることになるので、共感疲労になってしまう可能性が、他の職業に比べて高いです。

介護業界で働くのであれば、性格が優しくても1人1人に感情移入しないことが大切になります。

仕事熱心

仕事熱心な人は、息抜きやストレス発散が上手くできない傾向があるので、仕事だけに集中してしまい精神的に負担が掛かってしまう可能性があります。

特に介護士の仕事は、他の業界に比べて重労働なので、息抜きが非常に大切です。

仕事に集中するのは良いですが、息抜きをしないと精神的にも肉体的にもダメージが大きくなるので、休みの日などに趣味に没頭するなど楽しめることを探すようにしましょう。

プライベートが充実していない

プライベートが充実していない人は、楽しめる場所が少ないので共感疲労などの精神病を患いやすいという特徴があります。

もしプライベートが充実していないと悩んでいるのであれば、何か楽しめることを探しましょう。

例えば友達と遊ぶのが好きなのであれば、ご飯のお誘いをするのが良いでしょう。買い物が好きなのであれば、休みの日にショッピングするのも選択肢の1つです。

過労状態で働いている

過労状態で働いていると、精神的にも肉体的にも大きな負担になり、ストレス発散ができないので共感疲労などの精神病を患いやすくなってしまいます。

もし過労状態で働いているのであれば、仕事を休職するなどの対策を取ることが大切です。

基本的に過労状態で働かせる企業に仕事を減らしてとお願いしても、断られる可能性が高いでしょう。

何かしらの理由を付けて休職して、少し休む時間を確保することをおすすめします。

職場の労働環境が悪く、復職しても意味がないと感じるのであれば、転職するのも選択肢の1つです。

まとめ

本記事では、介護師の多くがなってしまう共感疲労の詳細、共感疲労になる人の特徴や、共感疲労の対処法について解説しました。

共感疲労になってしまうと、仕事だけでなくプライベートにも大きな影響を及ぼします。症状が進行すると鬱状態に陥るなどのリスクもあるので、注意して下さい。