介護職として働く人の多くは制服を支給されることが多いですが、中には私服で勤務することが許されている職場もあります。
もちろん介護職に適した服や髪型であることが前提条件ですが、そういった自由な服装を許している職場を選んで働きたいと考えている人も多いでしょう。
もっとも制服がない職場の場合、どういった身だしなみが介護職にふさわしいかいまいちピンとこないという人も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、介護職の身だしなみにおいて欠かせないポイントや、絶対にやってはいけない服装、ふさわしい服装の具体例について詳しく解説していきます。
介護職員にふさわしい身だしなみがどういったものなのか知りたいという方は、ぜひ参考にしてくださいね。
介護職の身だしなみで欠かせないポイント

介護職の身だしなみで欠かすことができないポイントについては以下の通りです。
- 清潔感
- 業務しやすい
- 安全な服装であること
上記3点をおさえておけば、介護職の身だしなみに関しては問題ありません。
そこでそれぞれ具体的にどういった点に気をつければ良いのか、以下で詳しく解説していきます。
清潔感がある服装であること
介護職は常に利用者の人と近くでふれあう仕事であるため、清潔感というのは欠かすことができないポイントです。
相手に清潔感がある印象を与えるためにも、汚れてしまっている服や穴が開いてしまっている状態の服を利用することは避けて、できるだけ清潔な格好で働くようにしてください。
一度使った服は洗濯をすることはもちろんのことですが、きちんとクリーニングに出すことも欠かさないようにすると、利用者からも清潔感がある人だと一目置かれるかもしれません。
ぜひ参考にしてください。
業務しやすい服装であること
介護職は常に利用者の人の動作や移動のサポートをしなければいけないので、装飾などが邪魔になる服装はNGです。
できるだけシンプルで業務のしやすい服装を選ぶようにしましょう。
最近では動きやすい伸縮性のある素材で作られた服や、ストレッチ性のある服が介護職の間でも人気です。スポーツで利用されているような生地や素材の服を利用すると、動きやすく汗などもすぐに乾くので日常的に介護で使う服としては良いかもしれませんね。
安全な服装であること
これは業務しやすい服装とも共通していますが、華美な装飾などがつけられている服装はトラブルを引き起こす可能性があるのでNGです。
特にチャックやボタンなどが多い服を使うと、利用者に引っかかってしまい、思わぬ事故を招いてしまう可能性があります。
できるだけチャックやボタンなどが少なく、簡単な作りの服を選ぶと良いでしょう。
介護職ではやってはいけない服装と身だしなみ

介護職では絶対にやってはいけない服装と身だしなみのというのがあります。
これはどこの介護施設でも共有していることであり、介護職として働く上では絶対にしておくべきです。
そこで以下では、介護職において「やってはいけない服装」と「身だしなみ」について詳しく解説していきます。
やってはいけない服装
介護職の人がやってはいけない服装の具体的な例としては、それぞれ以下の通りです。
- 死を連想させるような服(黒色や髑髏、死神などのイラストが書かれているものなど)
- 半ズボンや襟のないシャツ
- 露出が多い服
- 過度な装飾が付いている服
やってはいけない服装の中でも、死を連想させるような服以外はほとんどの職場で当てはまるのではないでしょうか。
基本的に他の職種の職場でも認められないような服装は、介護職の人にとっても絶対にやってはいけないものであることは間違いありません。
1点注意したいのは、死を連想させるような服についてです。ドクロや死神などのイラストが書かれていたり、真っ黒で喪服をイメージさせたりするような服については、利用者の人々に死をイメージさせてしまいます。
人によっては不快感を感じる場合もあるので、死を連想させるような服は必ず着ることがないように注意しましょう。
やってはいけない身だしなみ
介護職の人がやってはいけない身だしなみの具体的な例としては、それぞれ以下の通りです。
- 髪の毛を縛らず垂らした状態にしている
- 髪の毛で顔が見えない状態となっている
- 派手なネイルやアクセサリーは避ける
- カラーリングに気をつける
特に髪の毛を縛らずにそのままの状態にしていたり、長すぎて顔が見えない状態になっていたりすると、利用者の人達に不快感を与えてしまいかねません。
また派手なネイルやアクセサリーに関しては、利用者の人に引っかかってしまう可能性もあるので、職場によっては禁止されているところがあります。
カラーリングに関しても、派手な色に関しては認めていない職場も多いので、自分の職場がどのように取り決めをしているか確認しておく必要があるでしょう。
社会人として最低限のマナーをおさえておけば、職場にはよりますがそれほど厳しい職種ではないのが介護職の特徴とも言えます。
介護職にふさわしい服装の具体例

以下では介護職にふさわしい服装の具体例について詳しく解説していきます。
実際に介護職として現場で働く際にどのような服を選べば良いのか、詳しく解説していくのでぜひ参考にしてください。
シャツ
介護職として働く人は、基本的に体を動かす必要があるので汗をかきやすいです。
そのため吸水性がありすぐに乾く素材のシャツを普段から使用すると、より快適に過ごすことができるでしょう。
デザインなどがおしゃれなものであっても、乾きにくかったり風通しの悪いものだったりすると、業務中にかなり不快感を感じてしまいます。
スポーツなどで使用されているものを利用する人も多いので、吸水性の優れた速乾性のものが基本的にはおすすめです。
ズボン・パンツ
ズボンやパンツに関しても、シャツと同じようにできるだけ動きやすいものを選ぶと良いでしょう。
特に業務の中でも屈んだりすることが多いので、伸縮性のある素材を使ったパンツや、一見フォーマルに見えるチノパンなどもおすすめです。
半ズボンは確かに動きやすいですが、露出が高く場合によっては利用者の人に不快感を与えてしまう可能性があるので、利用することは避けてください。
エプロン
介護の仕事では、水まわりに関する仕事を行うことが多いので、日常的にエプロンをつけているという人も多いです。また場合によっては汚れを防ぐために、白衣を利用するという人もいます。
このエプロンに関しても、派手な色合いやデザインのものを避けて、できるだけシンプルで質素なものを選びましょう。
特にエプロンは非常に汚れやすいものであるため、日常的なお手入れがしやすいものがおすすめです。
ジャージ
非常に動きやすい服装であるため、介護職の人の中でもジャージは非常に人気のある服です。
介護の業務で使用するジャージに関しては、チャックがついておらず静電気が発生しにくい素材で作られた物を選びましょう。
靴
介護職の人が使う靴に関しては、動きやすい運動靴の利用をおすすめします。
利用者の人の移動補助などを行うなど、踏ん張ることが多い介護職では、ヒールなどの上げ底になっている不安定なものはあまりおすすめできません。
また水回りでの仕事が多い介護職では、汚れに強い素材で作られている靴もおすすめです。
クロックスなど履きやすい作りがされている靴を使用しているという人も多いので、日常的な業務に合わせて靴を選ぶと良いでしょう。
【要注意】介護施設によってふさわしい身だしなみは異なる

一点注意しなければいけないのは、介護職の人が働くことになる介護施設に寄ってふさわしい身だしなみというのは異なるということです。
それぞれの施設に応じて適した身だしなみというのがありますが、実際にどういったものなのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
特に「動きやすい格好で」や「施設の雰囲気に適した格好であれば何でも大丈夫です」と言われる介護施設も多いので、どういった身だしなみがにふさわしいのかというのを予め知っておく必要があります。
そこで以下では、それぞれの介護施設に適した身だしなみについてみていきましょう。
老人ホーム
老人ホームに関しては、それぞれの施設でコンセプトや雰囲気というのが異なるので、どういった服装が最適かというのを断言することはできません。
もっとも老人ホームの管理職の人が「スーツ」を着用している場合、介護スタッフもある程度きっちりとした服装が求められるケースも多いです。
管理職や同僚の人々がどういった服装や身だしなみをしているかしっかり確認して、自分も大きく外れないように準備すると良いでしょう。
特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームの大きな特徴としては、要介護認定3以上の人が多いというのが挙げられます。
そのため利用者の人たちの身体的な介助や支援を日常的に行うということも多いので、できるだけ動きやすい服装が求められることが多いです。
例えば、下は動きやすいジャージやチノパン、上はシャツやポロシャツなどを推奨しているというところが多い印象を受けます。
デイサービス
デイサービスでは、利用者の人々の身体介助や移動の支援をすることが多いので、動きやすい服装というのが求められます。
そのため上半身はシャツやポロシャツ、下半身はジャージやチノパンなど動きやすい格好をすると良いでしょう。また靴に関しても、移動がしやすい運動靴やクロックスなどがおすすめです。
訪問介護事業所
訪問介護事業で働く介護職の人は、事業所から利用者の家へ移動をしなければいけないので、動きやすい格好を求められます。
そのためシャツやジャージ、運動靴など動きやすい格好の服を用意すると良いでしょう。
まとめ
今回は介護職にふさわしい身だしなみについて詳しく解説してきました。
介護職が他の仕事と大きく異なる点は、非常に動きやすい服装が求められるということです。
基本的に利用者の人の移動介助や支援を行うことが多いので、動きやすい格好でないと働きにくいことは間違いないでしょう。
もっとも社会人として最低限のマナーを求められるという点は、他の職業と同じです。
過度なアクセサリーや装飾が付いている服装、派手なカラーリングに関してはできるだけ避けて、利用者の人に不快感を与えないようにしましょう。
