当たり前のように日常生活を送るのが困難な高齢者や、身体が不自由な人々を支える「介護職」。
普通の仕事では感じることのできない社会貢献を、毎日の仕事の中で行うことができるため、やりがいがある仕事といえるでしょう。
・介護の仕事でやりがいを感じる瞬間はどういった時なのだろうか
・介護職に興味があるけど、どのようなやりがいがあるのか知りたい
このように考えている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、介護職員が介護の仕事に携わる中でやりがいを感じた瞬間を、詳しく紹介しています。
実際に介護を仕事としている方の生の声を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
そもそも介護の仕事とは一体どういうことをするのか
一般的に介護の仕事というと、老人ホームなどで高齢者の方々が、日常生活を送れるようにサポートすることをイメージすることが多いのではないでしょうか。
しかし介護の仕事とは、高齢者や身体が不自由な方々のサポートをするだけではありません。
・介護が必要な人のサポート
・日常生活など環境面を整備
・要介護者と家族間のコミュニケーション
・要介護者の日々の様子を記録
■介護が必要な人のサポート
介護の仕事で一番行わなければいけないのは、介護が必要な人のサポートになります。
サポートといっても、ベッドからの起き上がりや食事の手伝い、入浴から排泄まで、多岐に渡ることを行わなければいけません。
■日常生活など環境面を整備
また日常生活など環境面を整備することも重要になります。
日々の生活を気持ちよく送れることができるように、部屋の清掃やベッドシーツの入れ替えなど様々なことを毎日行うのです。
また運動不足になりがちな要介護者の方々のために、体を動かすためのプログラムやレクリエーションを準備するのも介護職員の仕事の一つになります。
こういった運動を通して、日々の生活に刺激を与え、できるだけ加齢による認知能力の低下などを防ぐことも可能になるのです。
■要介護者と家族間のコミュニケーション
介護職員は要介護者と家族間のコミュニケーションを手伝うこともあります。
日々要介護者の近くでコミュニケーションを取って、日常生活を支えているのは介護職員です。
そのため家族よりも介護職員の方が、伝えたいことなどを読み取ることができるため、それを通訳のような役割として家族に伝える必要があります。
そして家族が伝えたいことを分かりやすく要介護者に伝えるのも、介護職員の重要な役割です。
■要介護者の日々の様子を記録
介護職員は毎日要介護者の日々の様子を記録する必要があります。
要介護者はいつ体調の変化や病状の悪化などが起こるかわかりません。
そのため日頃からどのように過ごしているのか、調子はどうだったのかを記録することによって、何時でも状況の変化に対応することができるように備える必要があります。
介護職員が作成する日々の様子の記録は、第三者から見てもわかりやすく簡潔になっているものでなければならないので、排泄物の量や内容なども事細かにチェックしておく必要もあるのです。
介護職員が介護の仕事でやりがいを感じる瞬間
ここまで介護職員が行う代表的な介護の仕事について詳しく紹介してきました。
こういった介護の仕事を日々行う中で、介護職員は仕事のやりがいをいつ感じているのでしょうか。
以下で詳しく見ていきましょう。
■毎日直接感謝の言葉を受けることができる仕事
「ありがとう・助かった・嬉しいよ」、こういった言葉は他の仕事ではあまり日常的に聞く言葉ではありません。
介護の仕事では日常的に要介護者の人をサポートするため、毎日直接上記のような感謝の言葉を受けることができます。
要介護者の方にとっては、私たちが当たり前のように行っている歩行や食事なども、時間がかかり手伝ってもらわなければならないものです。
生きていくには必要不可欠なことを、介護職員は仕事を通して行うので、心からの感謝の言葉を要介護者から受けることができると言えるでしょう。
直接感謝の言葉を受けることによって、自分が役に立っている、社会に貢献することができていると感じられるため、やりがいを感じる瞬間になります。
■キャリアアップにつながる
実は介護の仕事というのは、特に女性が多く活躍している業種になります。
女性の持つ心遣いや気配りなどが、要介護者を介護する際に役に立つためです。
そのため他の仕事と比較しても、女性のキャリアアップがしやすい業種といえるでしょう。
一方で、介護の仕事というのは力仕事も必要になる場面が多くあるため、男性も活躍しやすいです。
男女隔てなく介護の仕事を通じてキャリアアップをすることができるため、誰でも頑張れば頑張るだけ評価されるというのは、介護の仕事に携わる上でのやりがいのひとつになります。
■家庭や子育てと両立しやすい
介護の仕事というのは融通が利いて家庭や子育てと両立しやすいというのはご存知でしょうか。
介護は様々な形態のものがあるため、夜勤だけやりたいという場合や昼だけ働きたいという人でも柔軟に働くことができます。
フルタイムで働きたい人は、24時間人手が必要な介護施設や老人ホームなどもあるため、幅広い選択肢から働くことを選ぶことができるでしょう。
自分のライフスタイルに合った職場を選ぶことができるため、介護の仕事というのは家庭や子育てと両立しやすいです。
仕事とプライベートを両立させることができるため、人生がより充実するというのも介護の仕事におけるやりがいのひとつといえるでしょう。
■一人の人間の人生をより充実させるサポートができる
介護では要介護者の方々を日常的にサポートするのが、主な業務のうちの1つになります。
ただ単純に日常生活を送るサポートをするというだけではなく、出来なくなってしまったことをできるようにしてあげるということを行うのも介護の仕事における重要な役割です。
年齢を重ねるにつれてや疾患などで、できなくなってしまったことや、やり方を忘れてしまったことなどを、日々のサポートを通じてできるようになることで、びっくりするくらい元気を取り戻す要介護者の方もいます。
出来なくなってしまったことをできるように、そして今以上に元気に日常生活を送ることができるようにするサポートというのは、介護の仕事における醍醐味といえるでしょう。
介護していた要介護者の方が、目標を達成した時に、この上ないやりがいを感じることができますよ。
まとめ 介護の仕事に携わる中でのやりがいを感じる瞬間
今回は介護の仕事はどういったものがあるのか、そしてその仕事を通じてどのようなやりがいを感じるのかについて詳しく解説してきました。
介護の仕事は一般的なイメージよりも、日常的に行わなければいけない仕事が多くあります。
しかし他の仕事と比較しても感じることのできない仕事のやりがいがあるのも事実です。
また社会貢献性の高い仕事でもあるため、人の役に立ちたいと常日頃から考えている方にとっては、最適の仕事の一つといえるかもしれません。
今回紹介したように介護の仕事は簡単ではなく、人の命を預かるという重大なものですが、実際に働いている人はやりがいを感じて、毎日充実しているという人が多いです。
少しでも介護の仕事に興味がある人は、今回の記事を参考にして、介護の世界に身を投じてみてはいかがでしょうか。
今までにはないやりがいや満足感を感じることができるかもしれません。