これからの介護業界のあり方とは?訪問介護が主流になるってほんと?

介護業界

介護業界に携わっている人、または興味がある人にとって気になるのが「介護業界に将来性はあるのか」ということです。

最近では介護業界の需要が高まってきたと良く耳にする機会もありますが、いったいどのくらい需要があるのか疑問に思う方も多いでしょう。

そこで今回の記事では、介護業界を取り巻く現状を解説しつつ、どのくらい介護業界の需要が高まっているのか、その将来性についても詳しく解説していきます。

介護業界を取り巻く現状

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介護業界の将来性を詳しく見ていく前に、介護業界が現在どういった状況なのか、現状を詳しく知るのが重要になります。

そこで以下では、介護業界を取り巻く現状について詳しく解説していきます。

進む少子高齢化に伴い要介護者も急増

介護業界の現状を知る上で、避けて通ることのできない話題が「少子高齢化」です。

日本では加速度的に少子高齢化が進むことによって、それに伴い要介護者の人数が増えています。

例えば、厚生労働省が発表している「公的介護保険制度の現状と今後の役割」というデータによると、2010年には約1419万人だった75歳以上の人口は、2025年には約1.5倍の約2179万人に増えています。

今後日本の人口は減り続けていくにも関わらず、高齢者の人口は加速度的に増えていくことが確実視されており、それに伴い介護を必要とする要介護者の人数も増えていくことは間違いないでしょう。

急増する要介護者

介護を必要とする要介護者が増えていくであろうことを上記で少し触れましたが、これはデータによっても確実視されており将来確実に訪れる未来です。

内閣府が発表している「高齢社会白書」によると、日本の65歳以上の高齢者数は3617万人で、総人口に占める割合は28.7%となっています。

また、65歳〜74歳の人口は約1760万人となっており、総人口に占める割合は13.9%です。

さらに、75歳以上の人口になると1798万人で、総人口における割合は14.2%になっています。

基本的に75歳以上の人は要介護者であるとみなされており、2020年には657.4万人。

2040年には956.7万人でピークを迎え、今後20年で約5割(45.5% )の増加が見込まれています。

現在でも介護を必要としている人は多く存在しますが、これからはさらに増えていくことが予想されており、介護業界は今後より需要が高まっていくでしょう。

人手不足が続く介護業界

介護業界では常に人手不足が叫ばれているのが現状です。

厚生労働省が毎年行なっている調査によると、2019年殿の訪問介護の有効求人倍率は15倍となっており、これは全業種の平均である1.4倍と比較するとおよそ約10倍もの数字になります。

また介護に携わっている人に関しても高齢化が進んでおり、ホームヘルパーの大半を占めている登録型に関しては6割以上が50代以上となるなど、働く側の高齢化というのも深刻です。

予想される介護業界の将来

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ここまで介護業界を取り巻く現状について詳しく解説してきました。

こういった現状を踏まえて、今後介護業界はどうなっていくのか予想される将来について、以下で詳しく見ていきましょう。

介護職の需要は加速度的に増えていく

介護業界を取り巻く現状のところで、要介護者が急増していること、そして人材不足が続いていることを紹介しました。

上述でも紹介した内閣府が発表している「高齢社会白書」でも、日本の65歳以上の割合は総人口に対して28.7%となっており、2055年には3677万人と約3割が要介護者になることが予測されています。

そのため介護職の需要は今後加速度的に増えていくことが予測されており、介護業界は今後どんどん大きくなっていくことは間違いないでしょう。

政府による介護職の待遇改善が進んでいる

近年では需要が急速に増えている介護業界に対して、国全体が待遇改善を行い介護職に対する定着率を高めようという動きも進んでいます。

例えば、介護士として働いている人が快適に働くことができるように福利厚生をより手厚くしたり、それぞれのライフスタイルに合わせた勤務形態の促進を図ったりと、一人一人への負担を減らそうといった取り組みが行われており、今後もこの動きは続くことが予測されます。

今後さらに高齢化社会が加速度的に進んでいくことを考えると、介護に携わる人たちへの待遇や労働環境というのは、ますます良くなっていくことが予測できるのではないでしょうか。

介護業界は女性が活躍しやすい

実は介護に関する仕事というのが、子育てと両立がしやすいという特徴を有しています。

デイサービスなど日中だけ働くという選択肢を選ぶことができ、小さなお子様がいる方でも柔軟に働くことができるというのは介護に関する仕事の魅力的なポイントです。

超高齢化社会が進んでいく日本の中において、今後益々女性の社会進出というのが重要になってきます。

その中で子育てとの両立をすることができる介護に関する仕事というのは、需要の増加とともに注目されること間違いありません。

訪問介護の需要が高まりつつある

近年の介護業界のトピックとして見逃すことができないのが、訪問介護の需要が高まりつつあるということです。

介護というと養護施設や老人ホームに入ることが一昔前には一般的でしたが、現在では訪問介護という選択肢を選ぶ人も増えつつあります。

訪問介護は慣れ親しんだ自分が外で過ごすことができるという、利用者にとっては大きなメリットがあるため、養護施設や老人ホームよりも人気になりつつあるのが特徴です。

また近年では様々な介護に関するテクノロジーが進んだこともあり、自宅にいてもヘルパーの方が遠くから様子を確認することができるようになっています。

何かあったらすぐに駆けつけることのできる仕組みが発達してきたため、訪問介護がより容易になったことも、訪問介護が広がりつつある一助となっていることは間違いありません。

今後介護を容易にする様々な機器やロボット、システムが開発されることで、介護が必要な人でも自宅で過ごすことができる訪問介護は人気を集めるでしょう。

未経験からでも大丈夫!今から将来性のある介護業界を目指すには

今後より需要が高まっていくであろう介護業界に興味がある、もしくはすぐにでも介護業界で働いてみたいという方も多いのではないでしょうか。

実は介護に関する仕事というのは未経験からでも始めることができるものであり、誰でも活躍することができます。

未経験かつ無資格で始めたとしても、3年間の実技経験を積んで受講することができる「介護職員初任者研修」や「介護福祉士実務者研修」を経て、介護福祉士という資格を取得することも可能です。

また介護福祉士養成施設を卒業して、国家資格である介護福祉士の資格を取得し、介護士として現場で働くというルートも考えられます。

このように学校で必要な知識を学んでから現場に出たり、現場で必要なスキルを学びながら、資格を取得して給料をアップさせたりするということも可能であり、柔軟にキャリア形成をすることができるのも介護に関する仕事の魅力的なポイントになります。

まとめ 介護業界は将来性が高い!

今回紹介してきたように介護業界は今後より一層需要が増えることが予測されており、将来性が高い業界になります。

また将来性だけではなく、介護というのは誰かの役に立つことできるとてもやりがいのある仕事というのも大きな特徴です。

将来性に期待ができやりがいのある介護の仕事に興味があるという人は、今からでも介護職を目指してみてはいかがでしょうか? 


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