ケアマネージャー試験の合格率

kaigo_care-manager キャリア・資格

キャリアアップのために、ケアマネージャーを目指そうとしている介護職の方も多いでしょう。ケアマネの年収は約341万円と介護職の中でも高い傾向にあるので、魅力的な職種ですよね。

本記事では、ケアマネ試験を独学で合格したい方に向けて、合格率や難易度、6つの対策方法を解説していきます。

ケアマネ試験の合格率

介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネ試験)の合格率は、10~20%前後になっています。

過去5年の合格率は以下の通りです。

第22回(令和元年度)と比較し、第23回(令和2年度)の受験者数は約5,000人増加したものの、合格率は1.8%下がりました。2020年はコロナ禍もあり、身体的・精神的にも試験勉強に集中するのが難しい状況だったと考えられます。

ケアマネ試験は「介護支援分野(25点)」と「保健医療福祉サービス分野(35点)」の2分野に分かれています。各分野ごとに合格基準点に達する必要があり、どちらか一方だけ点数が高くても合格できないのです。

合格ラインはその年の試験の難易度によって調整されるため、「〇点取れば合格」と決まっていません。目安として、70%以上を目指すと良いでしょう。

ケアマネ試験の難易度は?

ケアマネ試験の難易度は、介護福祉士や社会福祉士の試験よりも高くなっています。以下の表に各試験の合格率をまとめてみました。

ケアマネ試験を難しくしている要因は、以下の2つが考えられます。

ケアマネ試験の難しさ①:受験資格

ケアマネ試験の受験資格は、「以下の業務を通算して5年以上、かつ900日以上従事した者」です。

①該当の国家資格(※)に基づく業務

②相談援助業務(生活相談員、支援相談員、相談支援専門員、主任相談支援員)

まず業務経験年数が「5年以上」と長いため、ハードルが高いと言えます。2018年にこの条件に改定されるまで、受験者数は10万人を上回っていました。しかし、改定後は5万人以下に減少しているのです。

ケアマネ試験の難しさ②:問題形式

試験はマークシートによる五肢複択方式で、試験時間は120分です。1つの問題に選択肢が5つあり、適切な解答を複数選ばなければなりません。

選択肢を1つでも間違えると得点にならないため、幅広い知識と深い理解力が求められます。

独学でケアマネ試験に合格したい!6つの対策方法

「スクールに通う時間がとれないから、独学で勉強したい」という方向けに、6つの対策方法をご紹介します。

①目標を設定し、スケジュールを立てる

まずは「過去問題で1カ月後に〇点以上とる」など目標を設定します。それをもとに、「1週間に〇時間以上学習時間を作る」といったスケジュールを立てましょう。最終的には各分野で70%以上の正答率になるように調整していきます。

このとき大切なのは、予定通りに行かなくてもネガティブにならないことです。長期戦はモチベーションの維持が大切なので、軌道修正しながら進めていきましょう。

②自分に適した教材を選ぶ

教材を選ぶときは実際に書店に行き、中身を目で見て確かめてください。図が多く視覚的に分かりやすい、字体や文字の大きさが読みやすいなど、「これなら自分でも読めそう!」と思えるものを選びます。

自分に合った教材を使うことで、試験勉強への苦手意識を和らげられます。

③目・耳・手を使って覚える

ケアマネ試験は暗記が重要です。テキストを目で追うだけでなく、声に出して音読し、耳で聞き、書いて覚えるようにしましょう。

五感を刺激することで記憶に残りやすくなり、効果的に学習できます。

④スキマ時間を活用する

試験勉強は日々の仕事の合間にやらなければならないので、まとまった時間がとりにくいですよね。休憩時間、移動時間、料理中の待ち時間など、スキマ時間を有効活用しましょう。

スマホにケアマネ試験対策アプリ(一問一答・過去問など)をインストールすれば、重いテキストを常に持ち歩く必要がなくなるのでおすすめです。合間の時間に気軽に取り組めて、勉強も捗ります。

⑤覚えにくい問題をまとめておき、復習する

何度も過去問題を解いていると、自分が苦手な問題の傾向が分かってきます。分野ごとにノートに分かりやすくまとめておき、優先的に復習しましょう。

繰り返し解いていくことで、記憶に定着させやすくなります。

⑥メンタル管理をこまめにする

普段の仕事だけでも大変なのに、試験勉強が加わるとメンタルが不安定になりやすいものです。試験当日も実力を十分に発揮できるよう、日頃から精神を安定させておきましょう。

心が疲れていると感じたときは、体に良いものを食べてバランスを整えることが大切です。特に以下の2種類を意識的にとることをおすすめします。

・肉類(ハンバーグ、焼肉など) :アミノ酸が豊富で疲労回復効果がある
・甘いもの(果物、スイーツなど):セロトニン(感情や気分の安定に関わる)が分泌され幸福感が増す

また、軽い運動は頭の中を空っぽにできるので、リフレッシュ効果が高いです。気分転換、睡眠不足解消にも役立ちます。プランク、スクワットなど、室内で短時間でできるものを取り入れてみましょう。

まとめ

ケアマネ試験は難易度が高く、合格率も10~20%前後と低いです。各分野で70%以上取ることを目標にしましょう。

試験勉強は長期戦です。スケジュールを立てたら、自分に合った教材を使い、スキマ時間などを有効活用して続けていくことをおすすめします。

体に良い食材をとり、軽い運動を習慣化することでメンタルが安定し、試験本番も実力を発揮しやすくなるでしょう。


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