人が定着する介護施設の特徴

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介護施設の中で、なかなか人材が定着しないで離職してしまうという課題を抱えている企業は多いでしょう。

しかしながら、どのようにすれば離職率を抑えて人材が定着するのか分からないと悩んでいる人も多いはずです。

そこで本記事では、介護業界に人が定着しない理由を徹底解説しました。それだけでなく、人を定着させるために介護施設がやるべきことについてもまとめています。

これから人材を定着させて離職率を抑えたいと考えている企業は、是非最後までご覧下さい。

介護業界に人が定着しない理由

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まずは、介護業界に人が定着しない理由を紹介していきます。

給料が安い

介護業界は給料が安い傾向があり、昇給を求めて転職してしまう人材が多いです。

また、ボーナスを支給しない介護業界も多いので、お金を稼ぎたいと考えている人材は離れやすい傾向があると言えるでしょう。

重労働が多い

介護業界は、先ほど紹介した通り給料が安い傾向がありますが、それだけでなく重労働になるので、割に合っていないと感じる人が多いようです。

しかしながら、介護の仕事内容を変えるのは難しいので、重労働でも働く価値があると違う部分でアピールすることが大切になります。

人間関係に悩む

介護業界は、若手世代の定着率が高くありません。

考えられる理由としては、介護業界で働いている人は年齢層が高く、同年代の人が少ないので人間関係に悩んでしまう傾向があります。

例えば、歳が倍近く離れている50代の人と仲良くなるのは難易度が高いでしょう。

人間関係に悩んでしまって介護業界から離れる若手も多いと理解しておくことが大切になります。

評価されない

介護業界は目に見える数字で成果が現れないので、評価されないことが多いです。

例えば営業会社だと、

  • Aさん:売上1000万円
  • Bさん:売上2000万円

上記の場合はBさんの方が優秀であると数字で簡単に分かるので、給料に反映されるなど評価されやすい傾向があります。

正当な評価をされないと不満を抱いて、離職してしまう人が多いと覚えておきましょう。

利用者からのクレーム

利用者の中には、汚い言葉でクレームを言ってくる人も多いです。

飲食店などは店長や電話などでクレームを伝えられますが、介護施設は目の前で直接クレームを言われることも珍しくありません。

利用者のクレームに耐えきれず、辞めてしまう人はかなり多いです。

残業など労働時間が長い

介護施設は人材不足で、残業や長時間労働になってしまう可能性は非常に高いです。

また企業によっては休日出勤もあるので、労働時間はかなり長くなると言えるでしょう。

人を定着させるために介護施設がやるべきこと

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それでは、介護施設が人を定着させるためにやるべきことを6つに厳選して紹介していきます。

これから紹介することを介護施設が実践することで、一気に従業員の満足度が上がり、定着率を改善することができるでしょう。

評価制度を作る

介護業界は目に見える結果を出すのが難しい業界なので、評価制度を工夫して作ることが大切になります。

ここで注意点ですが、勤続年数などを重要な評価制度にすることはおすすめしません。勤続年数が評価の大きな指標になると、若手は頑張るモチベーションにならず離職してしまう可能性が高いです。

若手も評価できるような制度を作ることで、全年代の従業員のモチベーションを維持することができます。

人間関係を作る工夫をする

介護業界は従業員の年齢層に幅が大きく、若手が人間関係に悩んでしまうケースは非常に多いです。

そのため、従業員同士が上手く人間関係を作れるように工夫することが大切になります。

例えば、定期的にミーティングでコミュニケーションが取れる機会を作るなどは効果的でしょう。また、年末やゴールデンウィーク、お盆休みなどで交流のイベントを作るのもおすすめです。

人間関係は離職する大きな要因の1つなので、しっかりと工夫することが大切になります。

コスト削減を意識する

介護施設は低賃金で従業員を雇っていることが多く、なかなか昇給できないと悩んでいる従業員は多いです。

そのため、何かしらコスト削減をして、少しでも従業員の給料に還元できないのか検討しましょう。

給料を上げることができれば、従業員は嬉しい感情を抱くはずです。もし給料を上げることができなくても、社長が従業員の給料を上げるために行動している姿を見ると、印象を変えることはできるでしょう。

少しでも従業員の待遇を変えるためにも、コスト削減して還元してあげることをおすすめします。

福利厚生を充実させる

有給やボーナス、産休・育休などの福利厚生を充実させることで、他の介護施設に転職されるリスクを減らすことができます。

介護施設は、先ほど紹介した有給やボーナス、産休・育休など当たり前の福利厚生を準備していない企業は決して少なくありません。

言い換えると、最低限の福利厚生を用意するだけで、他の介護施設より良いと判断されて転職されるリスクを抑えることができます。

従業員の満足度を上げて定着率を改善するためにも、福利厚生は充実させるべきだと言えるでしょう。

退職した社員を分析する

退職した社員が多い場合は、どのような理由で辞めてしまったのか分析するようにしましょう。

分析をしなければ、どこを改善しなければ良いのか把握することができません。

例えば、従業員が給料面が原因で辞めてしまっているにも拘らず、評価制度や人間関係を改善したとしても、定着率を上げることはできないでしょう。

しっかりと退職した社員の原因を分析して、どの部分を改善しなければいけないのか把握することが大切になります。

アンケートなどの実施

従業員が離職するという最悪の事態を防ぐためにも、アンケートなどを実施して、抱えているストレスなどを把握する工夫をしましょう。

先ほど退職した社員を分析することが大切だと記載しましたが、そもそも辞められている時点で最悪の事態が引き起っている状態です。

最悪な事態を防ぐためにも、辞められる前に従業員の抱えているストレスを把握して改善することが大切になります。

まとめ

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本記事では、介護業界に人が定着しない理由や、人を定着させるために介護施設がやるべきことを解説しました。

介護業界は人材不足が大きな課題となっていて、求人や離職に悩んでいる介護施設も多いです。

しかしながら、どれだけ悩んでも何かしらを改善しなければ、人材を採用・定着させることができません。

まずは自社がどこの部分を変える必要があるのか把握して、改善していくことが大切になります。

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