介護職のキャリアプラン

キャリアプランを考える前にベースとなる基本知識を覚えて、それらを確認した上で理想的なキャリアプランを設計していきましょう!

そもそも今後介護士って未来ある?

再就職・転職しやすい

冒頭でもお話した通り、介護士の未来は明るいです。

実際に平成2017年に厚生労働省の発表によると、有効求人倍率の値は全ての産業平均が約1.3倍に対し、介護業界の有効求人倍率は3倍以上(1人の求職者が持っている求人数は3つ以上)。これはあくまでも全国平均の倍率で、地域によってはさらに有効求人倍率は高く、求職者はより多くの求人を得られるということになります。

コロナ禍でも介護業界の有効求人倍率は以前3倍前後を推移していて、売り手市場が続いています。つまり、就職難になることは考えにくく、今後も資格や経験があれば再就職や転職がしやすいですので、安定性が担保されている業界です。

IT×介護の領域の増加で転職の支援が充実している

以前までは、介護業界に参入するIT企業が少なく、非常にクローズドな業界でしたが、IT企業の発展と参入により情報が見える化されて、求職者も求人を探しやすくなっています。

また、きらケアのような介護士専門のマッチングサービスなども増えてきており、より見える化が進んでいます。

そのため、介護従事者と事業者とのミスマッチが少なくなり、結果的に離職率が減っていくでしょう。

平均の給料も上がっている

2020年の厚生労働省の調査によると、平均給料が約1.8万円ほど年間で増加しています。現在もさまざまな理由で対応ができていない介護事業所はありつつも、徐々に改善されて安い給料というイメージがなくなる時代が訪れるかもしれません。

離職率の原因

介護労働実態調査によると、介護士の離職原因で1番多い理由は「職場の人間関係」、2位 は「結婚・出産・妊娠・育児」、3位「法人や施設・事業所の理念や運営のあり方への不満」。

コロナの影響で最近では、労働過多で離職する人も増えているそうです。そのため、技術を学ぶことも重要ですが、良い人間関係を築けるようなコミュニケーション能力も必須な職業ということを覚えておきましょう。

介護従事者の種類

介護従事者とは、介護に関わる人を指す言葉です。一般的に認知されている介護士の仕事はさまざまな職業に細分化されています。中に資格が必要ない介護職もありますので、学校に通わなくても介護士としての仕事をできます。

■資格が必要な介護職

・介護職員初任者研修
・介護福祉士実務者研修
・介護福祉士
・ケアマネジャー(介護支援専門員)
・理学療法士
・作業療法士
・介護予防運動指導員

■資格がいらない介護職

・介護職ヘルパー

基本的には介護職を得るには国家資格や民間の資格が必要です。
資格が必要ない職種もありますが、有資格者の方が待遇が良いことがほとんどですので、介護従事者を目指すのであれば、資格を前提にキャリアプランを考えた方がいいですね。

介護士の理想的なキャリアフロー

介護士としての一般的な理想的キャリアは、国家資格である介護福祉士を目指すのが一般的です。基本的には、介護福祉士になることが一つのキャリアとしての成功例なので、まずは介護福祉士を目指していくことをおすすめしています。

ここからは、実際にどうやって介護士としてのキャリアプランを設計していくのが良いか紹介していきます。

介護職員初任者研修を受ける

まずは、旧ホームヘルパー2級の位置付けである介護職員初任者研修の資格を取るのが王道です。こちらの資格は、学歴職歴が一切必要ないのでこちらの資格を受けながら、資格の必要としない介護関係のアルバイトやパートで実務経験を積むと非常に効率的です。

介護福祉士実務者研修を受ける

介護職員初任者研修が完了しましたら、実際に実務者研修を受けていきます。こちらは、トータルで450時間の実績が必要ですが、介護職員初任者研修を取得している人であれば、130時間免除されますので、約320時間で取得が可能です。

こちらは、国家資格である介護福祉士を取得するにあたり必須事項になります。

ちなみに、約2年ほどでこの資格を取ることができます。

介護福祉士の最上位資格である認定介護福祉士を取得する

介護福祉士の資格の中で最上位の資格が認定介護福祉士です。認定介護福祉士は、より実務経験を重視した資格ですので、民間の資格かつ国家試験のようなテストを受ける必要はありません。

その代わりに

・介護福祉士資格を持っていて、かつ実務経験が5年以上
・認定介護福祉士養成研修にて600時間の講義を受講

が要求される資格ですので、実質7〜8年以上取得するのに時間がかかります。

現状、この資格を持っているからといって給料や待遇が変わることはないそうですが、今後給料の増加や資格所有に対してのインセンティブがもらえるようになるのでは、と期待されています。

管理職に回る

介護の実務経験を積みながら、マネージャーや副院長、チームマネージャーなど管理職の仕事を経験しましょう。初めから管理職を目指しているのであれば、大きい介護施設よりも小さい介護施設に就職し、早いうちから裁量権を持って仕事ができる環境を探すことをおすすめしています。

介護士をやりながら、マネージメントの勉強をするのは非常に大変ですが、必ず役に立つスキルですし、介護のスキルがあるマネージャーというのは希少性が高いので、さらに市場価値が上がります。

高い単価で介護士として働く方法

1番おすすめな方法は、介護士をしながら別のスキルを磨くということです。上記でもお話しした介護士×マネージメントやマーケティングのスキルを磨くことで、所属している介護施設の経営に関わるチャンスが増やせます。

営業能力やコンサルティング能力があれば、別の介護施設の戦略やコンサルで副業が可能です。

また、一度離職をして看護師の資格を取るというのも介護に活かせるスキルなので、おすすめしています。

まとめ

今回は、介護士としての王道なキャリアプランを解説させていただきました。その上で高単価で介護士として働く方法を紹介いたしました。

介護士として稼ぐのであれば、院長や副院長になって上の立場から介護施設を支えるか、違うスキルを身につけて、掛け算するということを考えると良いでしょう。

やり甲斐を感じて仕事をしたいのであれば、ケアマネージャーになったり、認定介護福祉士になり、現場のプロになりましょう。